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2014.12.22 (Mon)

四月は君の嘘 OP1



ちょうど1クール目の放送が終わったところですね。
OPの思い出などを書こうと思います。

音楽:「光るなら」Goose house
コンテ演出:中村亮介
作画監督:愛敬由紀子
原画・イラスト:細居美恵子
でした。

まず音楽を早目に頂けて、ありがたかったです。
OPEDの音楽は届くのが遅れがちでして。
そういう場合はV編の時に、業界の為にひとこと言わせて頂くという習慣にしているのですが、(笑)
今回は逆にお礼を言わせて頂きました。

アイデアを練り込む時間があったぶん、迷わず作業を進めることができて。
自分としても悔いのない仕事をやりきれたと思います。

作画スタッフは、レイアウトが細居さんと僕の二人。
作監はこの作品のキャラクターデザイナーの愛敬さん。
二原は多くの方にお願いしましたが、それもみな丁寧なお仕事でありがたかったです。

今回のムービーは、いろんな原画マンの味が欲しいというよりは、
一つのテーマに向けて凝縮して、方向性を統一して見せたいという思いがあって、
こういう少人数編成にしてみました。

op_c22_illust_cut_s.jpg

もともと原作は大好きで読んでました。

イシグロ監督からのオーダーは、テーマは「青春」。テイストは「ポップに」ということで。
登場人物はメイン4人+武士・絵見の6人でお願いしたいということでした。
あと、EDとの組み合わせから、OPはやや抽象的な表現をというお話だったと思います。

打合せでは、監督は白はポップだと思うという話が出まして。
事前に曲を聴いて、僕が今回イメージしていた基調のカラーも白だったので、
感性が近くて仕事しやすかったです。

というわけで、まずOPの中では、
1)本編に準じつつも半イメージ的な表現。(本編に出てくる場所や、水上のピアノなど)
2)デザイン背景の世界。(五線譜をモチーフにした背景の世界)
3)イラスト
と、表現のレベル感を大きく3つに分類し。
OPの中で扱いたいモチーフを、
それぞれに合った場所に振り分けていくことから始めました。

五線譜をイメージしたデザイン背景は、
いつも僕がお世話になっている、metamoの渡部さんにお願いしました。
今回もありがとうございます。

ストーリー性としては、「ばらかもんOP」や「perfect day」ほどは明示せずに、
でも映像の背後に、表現の基調としてしのばせてあるバランスにしてみました。
表現する人たちと、それを見守る人たちの、それぞれの青春という時間
――て感じでしょうか。

op_c48_illust_2_s.jpg

「青春」というテーマは、自分にとってはねらわれた学園もそうでしたが、
1)表現の上で照れないことと、
2)リアルな記憶の再現よりも、心の中にある風景として描くこと、
の二つを心がけました。

論理的な整合性よりも、熱と思いをこめて、
それらが行儀よくおさまりきらずに、あふれてこぼれてしまった部分を、
表現としてすくいとるようなイメージでしょうか。

たぶん自分にとって、青春がそういうものだということなんでしょうが、
そのあたりを、まじめに文章として書くのは恥ずかしくてとても無理なので。(笑)
表現として、出来上がったOP映像から感じて頂けるならば嬉しいです。

言葉として言ったり話したりするのは恥ずかしくても、
表現としてならば素直になれるというのは、この仕事の醍醐味だなと思ってまして。
僕は音楽を演奏することもそうだと思うので、
OPにはそんな気持ちもこめてみたつもりです。

原作や本編が、「青春」にアプローチする仕方とは、少し違う部分もありますが。
こういうものは、同じに合わせようとすればするほど、
原作や本編に及ばないものになってしまうもので。
一つのテーマを、自分なりの誠実さで掘り下げることを大事にしました。

とくにキャラクターたちの、原作や本編ではあまり見せないような表情、
(僕にとっては)彼らの心の素顔とでもいうべき一瞬に、
見た人がドキっとして、あるいはハッとなって。
心の記憶に残ってくれれば嬉しいです。


スタッフのみなさまには、あらためてありがとうございました!

放映は来クールも続いていきます。
ファンのみなさまには、ぜひ引き続きこの作品を応援よろしくお願いします!

op_c49_illust_s.jpg

ごく個人的な思いとしては、
学生の頃に作曲を習っていた大澤先生が音楽監修として作品に関わっておられて。
こんな縁もあるのだなあと、めぐり合わせの不思議さを思いました。
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