2011年04月 / 03月≪ 123456789101112131415161718192021222324252627282930≫05月

--.--.-- (--)

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--:--  |  スポンサー広告  |  EDIT  |  Top↑

2011.04.18 (Mon)

Perfect Day (6) 美術編

VTS_01_1.VOB_snapshot_01.10_[2011.04.18_04.21.16]1

美術監督は金子英俊さん。美術:アトリエブーカさんでした。
今回も素晴らしい仕事をありがとうございました。
金子さん、いつもながらファンですみません…(笑)

僕は美術へのディレクションとして、常に変わらずはっきりしていることが一つあります。
それは、写真のような美術が好きではないということです。
僕が求めているものは、いつも、あくまで絵であり、
リアル+α、そこにつくり手の思い、その風景の何に感動しているのかという、はっきりとした感情がこめられ、その意思の分だけ、リアルに何がしかの思いが上乗せされた、絵です。

今回はそれを、さらに明確にする為、
魍魎の匣や青い文学メロスの時よりも、あえてディティールを抑えさせてもらって、
絵であるということを、いつもよりも強く、意識においていただくようにお願いしました。
テレビの画面としては、ほど良くエモーショナルなバランスに、まとめられたのではないかと思っています。

これはあくまで僕の考えですが…、
アニメーションは常に、なぜその作品をアニメでつくるのか?という問いに、答えられなければいけないと思っています。
なぜ実写ではなく、アニメなのか――。
そして、3Dがこれだけ発達してきている今日では、なぜ2Dなのか。

美術に関するこうした方針は、それに対する、僕なりの答えの一部です。

取材の折などにたびたびお話していることですが、
現代のアニメのフィルムづくりは、大なり小なり、押井さんの影響を受けています。
大きくはいまだ、押井さんのメソッドの支配下にあると言ってもいい。

長くなるので割愛しますが…。
それは一言でいえば、実写における画面づくりが、カメラのレンズ等を介在していかにして成立し、
それがどのような説得力をもつにいたったかという点に、
アニメの画面づくりにおいても、無自覚であってはならないということです。

これは非常に強固なメソッドで、それはまあ、その通りであろうと、僕も思うのですが、
僕らがつくっているものは、実写でもなく3Dアニメでもなく、2Dのアニメであり、
なぜ僕らが、この方法でフィルムをつくっているのか。
それをつくり手の、ひとりひとりが、
それぞれの答えを、自分の仕事で見せていかなければ、
結局は、なぜアニメなのか?という問いに、答えられていないのではないかと思っています。

魍魎の匣のときに、
BGオンリーの版権をめぐって、
もっと今さんの作品のように精密に描くべきだと言う丸山さんと、この描き方だから良いのだという僕の間で、激論が交わされ、
激論しすぎたせいで、納品に間に合わなくなってしまうという事態が発生しましたが…(VAPさん、その折は本当にすみません…汗)、
美術に関して、さまざまな考え方があることは了解しています。
だからこれはあくまで、僕の考えです。
つくり手の数だけ、考えがあっても良いのではないかと思います。

次回作では――、
あくまで絵を見る喜びであり、絵が動く喜びを追う、
僕なりの考えを、さらにおし進めたフィルムを、お見せできるのではないかと楽しみにしています。
その時には、ぜひぜひ、背景美術の素晴らしさにも、みなさんにも目をとめて頂けると嬉しいですね。

VTS_01_1.VOB_snapshot_02.33_[2011.04.18_04.24.36]2
スポンサーサイト
04:31  |  Perfect Day PV  |  EDIT  |  Top↑
 | BLOGTOP |  NEXT
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。