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2014.08.04 (Mon)

ばらかもん OP


2014年7月より日本テレビなどで放送中の、
『ばらかもん』OPのコンテ演出を担当しました!

発端は5月の終わりごろ僕の師匠の小島さんから電話がかかってきまして。
めずらしいなあと思って出ると、キネマシトラスの福島さんから、僕にOPを頼みたいとのことで。
もともと原作を買ってて好きだったので、これはぜひやりたいなあと思いました。

こういうスローライフな作品、大好物なんですよね~♪(^-^)
自分が初めてローテーション演出として入った作品も、小島監督の『花田少年史』で。
なつかしいなあ。

僕らの『あいうら』が放映中に、
同じ日常ものの、キネマさんの『ゆゆ式』が放映されていた縁もありまして。
話すとお互いに毎週見てたこともわかり。(笑)
日常をあつかった作品の話もはずんで、
スタジオも若々しい活気があって、居心地良く仕事ができました。

問題は音楽が遅れていたことで、
コンテINから納品まで4週ないという、今までにないスケジュールだったので。
作画や美術への負担を効率化して、破綻しない作戦を練りつつ、
しかもそれが演出意図になって見えるようなアイデアを、どう出していくかが、
この場合の演出の仕事だと思いました。

実際に動画枚数としては600枚台くらいのフィルムで。
OPとしては、かなり少ないほうかなと思います。
それ以上に動いて見えるような印象には、もっていけたかなと思っていますが、どうでしょうか。

橘正紀監督とは、
曲が作品のテーマを表現しているので、かえって映像が難しいという話をしました。
たとえば冒頭の「コンビニの雑誌コーナー」という個所で、
実際にコンビニの映像になるような表現だけは避けたいというお話で。
よくわかります。

僕としては、そうしたお話を受けつつ、
ミュージッククリップ系の仕事ではつねに心がけていることですが、
音楽だけでも、映像だけでも、生まれない意味合いが、
二つが合わさることで、初めて生まれるような。
そしてそれが、作品のテーマになるようなフィルムにしたいなと。
見た方にそのような感じて頂けているようでしたら、うれしく思います。

島の人々は原作にはたくさん出てくるわけですが、
そうしたにぎやかさは、思いきって本編におまかせすることにして。
なるには、象徴的に、
半田先生との距離感や、島の人々のかかわりを、ひとりで代表してもらうような構成にしました。

OPのテーマとしては、
「自分らしさ」って何かわからなくても、
それまであなたが歩いてきた人生の軌跡はあるよねと。

「書」のイメージ世界の中では、それが墨跡になっているわけですが、
それまでと全然ちがう何かを、いま急にはじめようとしなくても、
自分が歩いてきた跡を見たら、その先の一歩も実は、自然に歩みだせるんじゃないかなと。
自分らしさって、そういうことかもしれないと。
そんなつもりでした。

いわばそんな半田先生の人生を、
上のカットではなるが失礼にも、またいだり飛び越えたりしているわけですが。(笑)
このへんは、僕が解釈する原作の、温度感のようなものかなと思っています。

フォントは、原雲涯先生のあったか毛筆を許可をえて使わせて頂いています。
もともと原先生の書が好きで、別のフォントを買って持っていたので、
こうしたことも何かの縁だったのかもしれませんね。


それでは、みなさまがそれぞれに描いていく墨跡に、幸あることを願いつつ。
また次の作品でお会いしましょう!(^-^)

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