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2011.09.18 (Sun)

アニメの文法の話(5)

カイジ(1) (ヤンマガKC (608))カイジ(1) (ヤンマガKC (608))
(1996/09/03)
福本 伸行

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ところで、一期目のカイジ13話「怪物」(2007年OA)も、
完全にDEATH NOTE の時と同じ考えで演出されています。

福本先生の作品の場合、特に、
その節回しが独特の魅力であり、それは音声化された時にもかわりません。
ナレーションが、だけではなく、セリフの全部がそうだと言っていいですね。
音声として、非常に音楽的な世界観であると言えます。

だから、シナリオが原作から変更している場合、
僕がコンテを描く際には、可能なかぎり原作に戻しました。
そこは、誰にも真似することのできない変更不可な、福本先生の独自の世界観であると考えたからです。

そして、その節回しの独特の抑揚とテンションに心地よく乗りながら、
映像でさらにそれを増幅していく気分で演出しています。


そういう場合、
原作のコマの絵は、僕の場合、結果として0になるわけですが…、
実はこの13話、1カットだけ原作の絵が存在しています。

太田が「飛ばされる~~!」という縦PANのカットがそうです。
はっきり言って深い理由はありません。

もっとローアングルから、風の強さを想像させるような、クレーンUPする絵にしようと思って絵を描き始めたところ…、
ひょいと原作の絵が目にとまり、
パースのゆるさも含めて、なぜか愛を感じたので、
ふと思い立って、その絵をそのまま使いました。

理由は今でもわかりません(笑)
えーと、演出的にいえば、元々の僕の着想のほうが正解な気がしますね。今でも。

ひょっとして疲れてただけかもしれませんが、
僕は直感を何より大事にしているので、それを優先しました。
いつか理解できる日が来るかもしれませんね。


この話数、作監の細居さんと総作監の濱田さんの、熱い絵と芝居が乗って、
原作のもつスピリットを、さらに高めていけたと思います。

OAされたのがちょうどクリスマスだったので、
このような危険なモノを、クリスマスなんかに放送していいのかな…と思いました(笑)。

問題の(?)太田のキャスティングも、なぜか小野坂昌也さんという豪華キャストで、
非常な熱演を頂き、
その甲斐もあってか、なぜか太田がDVDボックスの絵に登場しています(笑)。小ちゃくですが。

萩原さんの「太田、太田、太田~~!!」という絶叫の連呼も良いですね。
リハーサルも含めて、何十回「太田!」と言わせてしまったことか…。

この話数を見た方は、きっとこの名前だけは忘れないだろうと思います(笑)。


この稿、いったんこれで終わります。
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